お寺からのお知らせ 住職つれづれ

【今月のことば 2025年3月】

投稿日:

 

「あっという間に2月が終わって、気づけばもう3月」と、毎年同じことばを繰り返しながら、それでも懲りずに 一日一日を「こなすこと」で終えてしまっている気がします。 私はいつまで「ああ、あっという間だった」と言い続けて生きていくのか、と思うとちょっと心がモヤモヤします。

 私の生き方はこれでいいのだろうか。もったいない生き方をしているんじゃないだろうか、「お彼岸」とは、そういう私を待ってくれている時間なのではないでしょうか。

 いつもいつまでも「あっという間だ」と言い続ける私に、「あなたはどういういのちの生きているのか」と問いかけ、確かめさせてくださる仏さまのはたらきがここにあります。

【今月のことば 2025年3月】 東淀川区豊里 真宗大谷派 教応寺 気がついたら生まれていた 養老孟司氏自分の命をだれかに「いただいたもの」「あずかりもの」だなんて、夢にも思っていない。現代人は客観的なようでいて、その点ではきわめて主観的である。自分の命を自分が創ったわけでないのは、当たり前ではないか。 だれであれ「気がついたら生まれていた」のである。生んでくれなんて、頼んだ覚えはない。若い人はそう思うものである。 しかし、世界は自分の意思で動いているわけではない。どういうわけか、私には知るよしもないが、その世界にわれわれは後から参加させられている。だからこそ人は生涯にわたって、世界を学んでいくしかない。それこそが人生そのものではないか。  多くの大人は、人生が与えられたものなんだなんて夢にも思っていない。自分の人生は自分の所有物だと、固く信じて疑わない。 養老孟司氏
【今月のことば 2025年3月】 東淀川区豊里 真宗大谷派 教応寺 気がついたら生まれていた 養老孟司氏

 

-お寺からのお知らせ, 住職つれづれ

執筆者:

関連記事

今月のことば 2021年2月 ホワイトボード

今月のことば 2021年2月

【今月のことば 2020年2月】     「我欲手伝う仏」在さず (私の欲望を手伝う仏さまは、おられません) 池田勇諦氏   「我欲を手伝う仏、在さず」ということはいった …

2023 報恩講案内

2023年 教応寺 報恩講のご案内

2023 報恩講案内 報恩講とは、親鸞聖人のご生涯から、自分自身の人生を見つめ直す、私たち真宗門徒にとって最も大切な法要です。 「世間の考え」に振り回され「自分の考え」に行き詰まり、ふと「私の人生これ …

2016年12月 今月のことば

今月のことば 2016年12月

人間、何のために生きているのでしょうか。  17才 女性   先日、あるお寺で座談会に参加しました。 この17歳の女性の質問についていろいろな年代の人たちと考えました。 「17才っていうのは …

【今月のことば 2023年12月】 東淀川区豊里 真宗大谷派 教応寺    kyououji.com

【今月のことば 2023年12月】

【今月のことば 2023年12月】 東淀川区豊里 真宗大谷派 教応寺    kyououji.com ダメな自分→イケてる自分。 迷っている自分→悟った自分。 今の自分は未完成。だから念仏して完成形を …

今月のことば 2019 年9 月 ホワイトボード

【今月のことば 2019年9月】

【今月のことば 2019年 9月】 生きる意味とか生きる価値とかは、 精神論ではなく、存在そのものにある ヴィクトール・E・フランクル氏   生きる意味・生きる価値は、 必要か必要でないかと …

サイト内検索

お寺の掲示板

2025年8月のことば

【今月のことば 2025年8月】 

 因を知らないときには、

 感動ということがないのです。

          宮城顗氏

行事とお知らせ

お寺の行事 2025年8月
8月1日(金) 午前6時〜 
おはよう おあさじの会
8月15日(金) 午前9時~  
盂蘭盆会 第一部    
8月15日(金) 午前11時~  
盂蘭盆会 第二部    
9月1日(月) 午前6時〜 
おはよう おあさじの会