【今月のことば 2023年5月】
4月は、宗祖親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要に教応寺から団体参拝させていただきました。
厳かな法要、苦難の中から教えに出遇われたご門徒の感話、また「大事なことを伝えたい」というお気持ちが全身からあふれんばかりのご法話。ありがたいご縁に感動をいただいた法要でした。
その後、京都国立博物館での「親鸞聖人生誕850年特別展 親鸞─生涯と名宝」へ。
親鸞聖人御真筆の『教行信証《坂東本》』は、聖人が、生涯推敲を重ねられ、筆を入れ更新し続けられた「お手元本」であります。「約800年前の聖人のご苦労の日々が目の前に」と思うと、言葉では言い表せないような気持になりました。
廣瀬杲先生は、「教行信証とは、人類の聖典である」とおっしゃいました。
それは、「教行信証という書物は、単に私たち真宗門徒にとどまるものではなく、人間のすべてのあり方、人間の全体にかかわっていく大事なことを顕かにしてくださる」書物であると三木先生は教えてくださっております。
慶讃法要は終わりましたけれども、三木先生がおっしゃるように、私自身の新たなスタートのご縁にさせていただきたいと思います。