今年も残すところあと一か月となりました。
毎年この時期になると、ソワソワと焦りを感じてまいります。
この一年自分はどういう過ごし方をしてきたのかと振り返り、やり残したことへの後悔や未練から「来年こそは!」とまだ見ぬ日々に願いをかけ神仏に手を合わすということもあるのでしょう。
しかし、真宗の教えお念仏の教えは、
「人間が仏に向かって願いをかけるのではなく、仏の人間に対しての願いを信ずるのであります。」
とあります。
私から仏さまに願いをかける、そのはるかはるか以前からすでに「仏さまから願われているあなた」であると教えられるのであります。
誰にも代わってもらうことのできない、たった一回きりのこの時をどう生きるのか。また、いつ終わるかわからないこの人生を、どのように生きることを仏さまは願われているのか。
最後の段落が、この一年の締めくくり、心に響くのであります。