先日の教応寺永代経法要の際、あるご門徒さんがご講師の先生に質問されました。
「私たちは、このようにお寺に集い、仏さまの教えを聞かせていただいています。しかし今、世界のいろいろな地域では、実際に戦争が行われ、罪のない人々や子供たちが巻き込まれています。私はそういう報道を見たり聞いたりするとたまらなく悲しい気持ちになります。仏さまの教えを聞くものとしてどう考えたらいいのでしょうか。何かできるのでしょうか。何もできないのでしょうか」と。
お参りに来られていた皆さんも、うなづいて聞いておられました。
先生は、その質問に対し、丁寧に答えてくださいました。
そのご門徒さんの質問は、その時に思いついたものではなく、毎日の生活の中で考え続けてこられたものであったのでしょう。
そこには「自分だけよければいい」というような心をはるかに超えた大きな願いがあって、その心が本堂にいたみんなを温かく包んでくれているようでした。
その後、真宗大谷派の機関紙『真宗』の6月号に「全戦没者追弔法会 記念講演」の記事が掲載されていました。
その質問されたご門徒さんと共有して、いろいろとお話しようと思っています。