今月のことば 2022年5月
この「平和への誓い」という文章は、広島市の子どもたちが平和についての作文を書き、代表に選ばれた20名が意見発表、意見交換を行いまとめ上げられたものだそうです。
毎年8月6日に行われる「平和記念式典」に代表の子ども2名によって読み上げられている様子がニュースなどで取り上げられています。
今、ロシアとウクライナの間で日々繰り広げられている悲惨な状況は、この一か月の間にも悪化するばかりであります。
犠牲になられた一人ひとりの悲しみを想像することすらできません。
文中に
「大切な人が亡くなった悲しみと生き延びた者の苦しみには終わりがありません。」
とあります。
よく「時間が解決する」などと聞きますが、決してそんなことはありません。
人それぞれ抱えきれないような大きな悲しみを、黙って背負いながら生きています。
悲しみや苦しみを抱えながらも、被爆者の方々は生きることを決して諦めず、
共に支え合い、広島の町の復興に向け立ち上がりました。
本当の別れは会えなくなることではなく、忘れてしまうこと。
私たちは、犠牲になられた方々を決して忘れてはいけないのです。
私たちは、悲惨な過去をくり返してはいけないのです。
広島の子どもたちが、全世界に向けて発信するメッセージが今、改めて、心に響いてまいります。