【今月のことば 2025年1月】 東淀川区豊里 真宗大谷派 教応寺
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
昨年の1月1日に起こりました能登半島地震、9月の集中豪雨、また様々な場所で予期せぬ災害等に被災されました皆さまに哀心よりお見舞い申し上げます。
新しい年を迎え、「さあ、前を向いていきましょう」という雰囲気に包まれますが、お寺という場所は「いったん止まって振り返る場所だ」と教わりました。
「自分の思い通りに生きていきたい」と誰もが望みますが、そんな「私の都合」と関係なく世界は回っています。
次の瞬間何が起こるかわからない、今年どんな出来事に出遇うか全くわかりません。しかし、今、私は確かにここにいて、息をしています。このことひとつを実現するために、一体どれだけの条件が必要なのでしょうか。
永遠にさかのぼることができるいのちの歴史、はかり知れない他のいのちの犠牲、数えきれない人々との出遇い…。
「 自分にとって都合の良いことが大好きで、都合の悪いことが大嫌いという生き方をして」いるこの頭では到底考え尽くせない、はかり知れないはたらきによって、私の今があります。
「自分の力のおよばない、私を支えてくれている本当に大切なことが何であるのか」
見失い続ける私を、仏さまは静かにご覧になられています。
【今月のことば 2025年1月】 東淀川区豊里 真宗大谷派 教応寺