藤川幸之助『命が命を生かす瞬間(とき)』東本願寺出版部
8月はお盆だ。
今は亡き大切な人を思い、手を合わせるご縁をいただく。
私たちの関係は、死によってどうなってしまうのだろうか。
別れ別れになってもう二度と会えないのだろうか。
藤川氏は
「死とはなくなってしまうことではない
死とはひとつになること
母の亡骸は母のものだが
母の死は残された私のものだ」
と言われる。
そして、今まで共に過ごした日々を、
「母を私に刻んできた」
と。
「母を刻んだ私をどう生きていくか
それが命を繋ぐということ
この私自身が母の遺言」
「別れ別れになる」とは、全く反対の言葉で、すでに歩んでくれている。
お盆をご縁にこの詩をいただいていきたい。