私たちは、日々生きているのですが、その毎日をどう感じているのかということは、人それぞれなのでしょう。
たとえば、同じものを見ても、人それぞれ思い描くことはバラバラですし、また、その時々の自分の心の状態によってもいろいろです。
忙しかったり、焦っていたり、心に余裕がない時などは、どうしても目先のことしか考えられず、狭い視野になってしまいます。
だからこそ、本当はそんな時こそ、少しでも立ち止まる時間が必要なのでしょう。
私たち真宗門徒は、朝晩の正信偈のおつとめを欠かしません。そういう伝統をいただいております。
その時間こそがチャンスなのでしょう。
自分の目の前に広がっている光景の偉大さ、何気ないことだと思っていたことが、実は、天地始まって以来から届けられたものであった。そして「今、ここに私がいるということ」も例外ではなく、「ただごとではない」のだということを教えてくれている時間なのでしょう。
しかし、私の現実はというと…。目の前のことに精一杯で、あっという間にもう7月。
お粗末なものです。