【今月のことば 2022年10月】
コロナウイルスは、いかに私が「自分が可愛い」という気持ちだけで生きているかということをまざまざと見せつけてくれました。
とっさに出てしまう自分を守る行動に、恥ずかしさや恐ろしさを感じます。
目の前の状況に瞬間的に反応して出てしまう「自分が可愛い」という心と、それと同時にそんな自分がこわいと思う心が出てきます。
しかし、どこからそんな心が出てくるのかよくわかりません。
宮城先生は「吹き上がってくる」と表現されています。
親鸞聖人は、「生まれてからの願い」の充実に力を注がれたのではなく、「生まれながらの願い」を信頼して生きられた方であります。
今月は「報恩講」をお勤めして、その親鸞聖人をお迎えさせていただきたいと思います。